移住者インタビュー♯4 岡本亜弓さん(医療)
岡本亜弓さん(移住歴2年) ※令和4年時点
物が限られた環境での生活。
3年程前、JICAのボランティア派遣で東南アジアの東ティモールに滞在していましたが、コロナウイルスがまん延し、帰国を余儀なくされました。
次の活動場所を探している時、JICA時代の友人から聞いていた西ノ島の存在を思い出し、隠岐島前病院にコンタクトをとりました。
離島を選んだのは、東ティモールのように物の限られた環境での生活を送りたかったということ、色々な価値観に触れたい、知らない土地で冒険をしてみたいという思いからでした。
島民の❝当たり前❞。
近所の方や患者さん、友人から食べきれないほどのお魚や野菜をもらうこともあります。
周りの方から保存食として蓄えて、少しずつ食べる習慣があることを聞き、なるほどと思いました。
物価は、高いかもしれないけれど、島民の皆さんはずっとこの環境で普通に生活を送っています。
皆さんが当たり前に送ってきた「島での暮らし」を体現できていることに幸せを感じます。
その土地の価値観を学びながら。
私の仕事は、相手の人生と向き合いながらケアをしていくことが多いので、治療中にその方が普段は出せない感情を自分に見せてくれたり、「あなたで良かった」などの声を掛けてもらう時などにやりがいを感じます。
仕事の性質上、患者さんの感情を全て受け入れると精神的にきつくなるので、ある程度割り切ったり、自然の中での気分転換、同僚と会話する時間などを大切にしています。
言語聴覚士の大半は大きな病院で働いていて、患者さんとは治療の時だけ関わる関係がほとんどです。
そんな環境で働く経験を積んだ方が、離島で、一人一人の患者さんに向き合い治療することは良い経験になると思います。
その土地の価値観なども学びながら働くことができるので、短期でも良いので島前病院でお仕事してみることをおすすめします。
自然をたっぷり満喫したい。
休みの日は自然の中で体を動かします。
1時間自転車を漕いで国賀海岸に行き、ウオーキングしたり、動物と触れ合ったり。思い立ったらすぐ行ける距離間が気に入ってます。
個人的には、今後、ダイビングのライセンスを取り隠岐の綺麗な海を堪能したい。
色々な所に行ってみたり、挑戦やってみたことのないことに挑戦してみたい。これからも冒険を楽しみます。
岡本 亜弓さん/医療
熊本県から移住。言語聴覚士として隠岐島前病院に勤務。