移住者インタビュー♯2 世良哲也さん(畜産業)
世良哲也さん(移住歴2年) ※令和4年時点
祖母の故郷。
40歳を目前にした頃、今の仕事は一生できるものでは無いと思い、漠然と独立して何かやりたいと考えるようになりました。
そんな時、祖母の故郷で何度も訪れたことのあった西ノ島での生活を思い出し、島への移住を考え始めました。
ある日、大阪で開催された就農フェスタで島根県の方を通じ、西ノ島町の畜産担当者を紹介してもらい、移住と畜産農家への転職について話を聞きました。
正直不安もありました。移住したら、長く住んでいる神戸とは環境も生活も大きく変化してしまうな、と。ただ、離れていても友人をなくすわけでは無いし、手放すものや失うものはほとんど無いということに気付き、島へ渡ろうと決心しました。
引越しは知り合いにトラックを借り、荷物運びは友人に手伝ってもらい、自分で運転して来ました。
今は自炊で家飲み。
移住前は、ほぼ毎日外食で飲みに出ていましたが、今は自炊で家飲みに変わりましたね。たまに釣った魚を捌いて料理し、酒を飲む。…最高です。
島での暮らしには比較的すぐに慣れました、方言もある程度理解出来たので。
海の綺麗さや自然とめちゃくちゃ距離が近いところが気に入っていますが、季節によっては湿気が多くカビが気になったり、ムカデが出たり、マイナス面もありますね。
玄関に野菜が置いてあることも。
島で最初に出来た友人は趣味のバイクがきっかけでした。
バイク乗りを見かけたらこちらから積極的に声掛けをし、たくさんの友人ができました。
居住している珍崎地区では、自分から挨拶するよう心掛けました。自分から頼れば親身になってくれる優しい方が多いです。
今では帰ると玄関に野菜が置いてあったり、通りすがりに食べ物をもらうことも。初めは驚きましたが、地域の人の温かさに感謝しています。
自分から話しかけて行動出来たり、人付き合いが好きな人、周りへの感謝が出来る人は島暮らしに向いていると思います。
畜産農家としてのビジョン。
今は、畜産農家の元で和牛繁殖について猛勉強中ですが、今後は、独立して人を雇い「畜産農家の経営」を目指しています。
今年、新しい牛舎を建設予定で、畜産業の危険、汚いなどのイメージを無くせるよう「牛も働き手もストレスのない快適な牛舎」をテーマに取り組んでいます。
行政や関係機関のサポートを受けながら、自分のしたい事を見据え、自ら発信し、動くよう心掛けています。
世良哲也さん/畜産業
2021年4月、神戸から西ノ島へ移住し、畜産業の修行中