移住者インタビュー♯3 武藤康弘さん(漁業)
武藤康弘さん(移住歴18年) ※令和4年時点
妻との会話をきっかけに。
妻との会話をきっかけに、西ノ島へ移住することになりました。
妻は、かつて離島でアルバイトを経験するなど、大自然に親しんでいたんです。
妻の話を聞くうちに、私もだんだんと自然豊かな場所で子育てをしたい、という思いが強くなりました。
ある日、都内で開催されていた移住フェアに出かけたのですが、島根県の定住財団の職員さんに親切にしていただいたことが印象に残り、島根県の情報を集めるようになったんです。
職探しについては、それまでは現場で働く電気工事士だったので、体を動かす仕事を中心に探しました。
その後、西ノ島の定住体験モデルハウスに1 週間滞在しながら漁師の現場を体験しました。
固定の賃金があり、それほど船酔いもなく、自分に合っていると思い漁師への転職を決断しました。
テーマパークはないけれど…。
移住後は、まずは地域に溶け込むことが必要と感じました。
率先して子どもを連れ地域の行事やお祭りに参加したりして、地域に馴染めるよう意識して動いていました。
仕事も初めてのことばかりで、最初の1年は大変だったのを覚えています。体力的にもきつかったです。
よかったことは、夜が中心の仕事であるため、日中に子どもと過ごす時間がぐんと増えたことです。
休日は、家族で近所を散歩したり、夏は海に出かけたり。
テーマパークはないけれど、季節ごとに変わる自然を満喫できることが楽しいです。
移住体験時の写真
移住に必要なものと心がまえ。
移住に絶対必要なものは何か?と聞かれたら、それは絶対、「根性」です。
移住した当初は、相談する人がまだいないかもしれないので、あまり思い詰めず、自分なりに発散方法や対処方法を見つけることをおすすめします。
私の場合は子どもがいたからこそ早くなじめたし、夫婦共々一度も島を出ようとは思いませんでした。
移住は人生の中でも大きな決断になるので、移住前に生活環境や仕事について確認・体験することで不安も拭えますし、定住にもつながるのだと思います。
子どもの成長を見守ることが楽しみ。
今後の楽しみは、4人の子どもたちがどんな大人になっていくのか、成長を見届けることです。
もう大きくなった長女は、東京での生活が気に入っていて、次女はいずれ保育士の資格をとり、町内の保育園で働きたいと言っています。
各々個性があり、自分の生きる道を自分で選択できる環境であることに喜びを感じます。
武藤 康弘さん/漁業
ふるさと島根定住財団からの勧めでまき網漁の職場体験を経験。
当時、家族4人(妻、長女(3)、次女(1))で神奈川県から移住。
島での好きな過ごし方はウオーキング。