新規漁業就業者への支援制度
新規漁業就業者への支援制度
西ノ島町では、漁業の振興を図るため新たに漁業に就業する方への支援制度(自営漁業者向け・まき網就業者向け)により人材の確保を推進してまいります。
西ノ島町では、漁業者の高齢化や若者の島外流出等により漁業後継者の不足が深刻化しており、漁業振興を図っていく上で大きな課題となっています。そのため、町では次世代を担う人材を早いうちに育てられるよう給付金をはじめ初期投資に対する支援を行ってまいります。
〇西ノ島町の漁業者の推移 (単位:人)
年 |
H24 |
H25 |
H26 |
H27 |
H28 |
H29 |
H30 |
R1 |
R2 |
漁業者数 |
284 |
262 |
244 |
240 |
227 |
212 |
200 |
191 |
115 |
1.支援の内容
(1)沿岸自営漁業自立支援事業
■対象漁業種 自営漁業
〇定置網、〇刺網、〇一本釣、〇魚類養殖、〇貝類養殖、〇採貝藻 等
区 分 |
内 容 |
交付先 |
助成額 |
沿岸漁業スタートアップ事業 |
新たに自営漁業を営む者が、漁船及び漁具の調達を行うためにかかる経費に対して補助 |
新規就業者 ※条件あり |
事業費の2/3以内(上限200万円) |
自営漁業者自立給付金事業 |
新たに自営漁業を営む者に対して給付金を支給 |
新規就業者 ※条件あり |
月額最大10万円(最長5年間) |
(2)新規漁業就業者研修事業 〈令和2年度から6年度まで〉
■対象漁業種 自営漁業・まき網漁業
区 分 |
内 容 |
交付先 |
助成額 |
新規自営漁業就業者研修支援事業 |
新規漁業種を習得しようとする者に対し研修を行う既存の自営漁業者へ研修費用を助成 |
研修の受入漁業者
|
月額3万円(最長2年間) |
Uターンまき網漁業就業者研修支援事業 |
Uターン者をまき網漁業従事者として雇用する場合の研修費用を助成 |
Uターン者を雇用する事業者 (船団) |
年間1名まで 月額12万円(1年間) |
※補助を受ける際の条件等、詳しくは西ノ島町役場産業振興課(電話:08514-6-1220)までお問い合わせください。
2.西ノ島町の漁業
■漁業種別について
種 別 |
説 明 |
まき網漁業 |
夜間の集魚灯に集まってくる、イワシ、アジ、サバなどの魚の群を、網で巻いて漁獲します。網の形からきんちゃく網とも呼ばれており、網をたぐる網船、魚の群を探し集魚灯で集める灯船、漁獲した魚を港まで運ぶ運搬船で船団をつくり操業しています。 |
定置網漁業 |
海岸近くの魚の通り道に網を垣根のように設置し、回遊魚を待ち受けて漁獲します。回遊してくる魚は通り道に網があると、その網に沿って沖の方へ泳いでいき、身網の中に入って出られなくなります。 イワシ、アジ、タイ、ブリ、イカなど沿岸を回遊してくる色々な魚がとれます。 |
刺網漁業 |
魚が回遊する道に、目に見えないような細い糸で編んだ網を仕掛け、魚を網の目に刺したりからませたりして漁獲します。県内の沿岸ではほとんどの地域で操業されており、ブリ、トビウオ、ヒラメなどを獲っています。 |
一本釣漁業 |
一本釣り漁業は5トン前後の小型の漁船を使ってタイ、ヒラメ、ブリ、メバルなどを釣る漁法です。沿岸の瀬(海底に隆起した岩礁)や人工魚礁で操業されます。1本釣りでは釣り針は1本から50本ぐらいです。 |
延縄漁業 |
延縄漁業は、幹縄に多数の枝縄を付け、この先端に釣り針をつけた漁具を横に長くのばして設置し、魚を漁獲します。はえなわ漁業では、釣り針の数は全部で500本にもなり、タイ、アマダイ、フグ、カサゴ類などが漁獲されます。 |
採貝藻漁業 |
海岸近くの浅いところで、アワビ、サザエ、ウニ、ワカメ、モズク等を獲ります。西ノ島町では、船の上からのぞき眼鏡で獲物を探し、やすのような漁具で、アワビやサザエ、ウニ等を獲る「かなぎ漁」が主流です。夏にはアワビ・サザエ・ウニなどをとる素潜り漁が行われています。 |
養殖漁業 |
西ノ島町では全国初の養殖に成功したイワガキ養殖が盛んに行われています。養殖には波の静かな海域が必要なため、内湾で行われています。 |
▲まき網漁業 ▲定置網漁業
(写真:島根県水産課提供)
▲養殖漁業(いわがき) ▲採貝藻漁業
(写真:島根県水産技術センター提供) (写真:漁業協同組合JFしまね提供)
〇 新規で自営漁業者として漁業を始める場合には、漁業協同組合への加入や漁業権の免許を受けることのほか、地域のルールなどを理解しておく必要があります。
詳しくは、西ノ島町役場産業振興課(電話:08514-6-1220)までお問い合わせください。